俳優の椎名桔平（５９）が２５日、大阪市内で舞台「未来少年コナン」（６月２８～３０日、梅田芸術劇場　シアター・ドラマシティ）の取材会に出席した。

　同作は宮崎駿氏が初監督したアニメーションシリーズを舞台化。自然災害や戦争、エネルギー問題など、現代の世界情勢とも重なるテーマを問題活劇として表現する。

　今年の７月で還暦を迎える椎名は「いよいよ６０かと考えています。もうあんまり若い人みたいな事を言ってちゃいけないのかなと感じさせられるかも知れませんが、肉体的にも精神的にもあまり変わっていないのが現状なので、あまり考えずに６０になろうかな」と笑顔。今回演じるコナンの育て親・おじいとラナの祖父・ラオ博士の二役は６０～７０歳の設定となっており、「相違がないと言えばそうかもしれないけど、この年代の役をやったことがないので舞台空間でそう見えるようにいろいろ考えながら練習している最中です」と稽古を重ねている。

　椎名自身は大阪での舞台は１８年以来６年ぶり。「大阪のお客さんは距離を近くして見てくれる。そういう意味では違った楽しみがあって、ちょっとラテンな感じというか、僕はそういうの好き」と胸を躍らせ、「現代の国同士の争いとかエネルギー問題とかがすごく反映されている物語。『未来少年コナン』だから少年の話かなと、小さい子たちを連れていく舞台やろうなと思うと思うんですけど、そうじゃなくてこれは大人の皆さんにこそ見てもらいたい。大人の大阪の人が子供を連れてきてもらいたい。子供同士でもきてもらいたい」と笑顔で語った。

　コナン役は加藤清史郎、ヒロイン・ラナ役は影山優佳が演じる。