唐十郎さん死去 きょう5日は花園神社で「泥人魚」初日予定 劇団唐組

 アングラ演劇の旗手で、日本の演劇界に大きな影響を与えた唐十郎さん(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日、都内の病院で亡くなったことが5日、分かった。84歳。劇団唐組の公式サイトで発表された。奇しくも、5日からは劇団唐組が唐さんにとって大切な場所となる新宿・花園神社で唐さんの代表作である「泥人魚」の初日を迎える。

 劇団の公式HPによると、唐さんは自宅で転倒し、中野区内の病院に搬送されるも帰らぬ人に。死因は急性硬膜下血腫と発表された。唐さんは12年5月26日に自宅で転倒し、外傷性脳内血腫と脳挫傷と診断されていたが、19年10月には下北沢でのトークショーで元気な姿を見せていた。

 奇しくもこの日は、劇団唐組の「泥人魚」公演の初日。唐さんが紅テントを立ち上げた新宿・花園神社で行われる。03年に発表された同作品は長崎の諫早湾開拓問題から着想を得たもので、多数の演劇賞、戯曲賞を受賞した唐さんの代表作の1つ。劇団公式HPでは、「なお、唐組春公演は予定通り行います」としている。

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