大鶴義丹 芥川賞作家でもあった父・唐十郎さんの仰天エピソードを披露「ちょっと神がかり的なものも持っていた」

 俳優・大鶴義丹が5日、都内で取材に応じ、4日に急性硬膜下血腫で死去した劇作家で父の唐十郎さん(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)について語った。

 大鶴は「僕のことは一人っ子の長男だったのもあって、すごく優しく、甘やかしてくれたんですが」と目を細めながら、演劇人としての父については「求めるパフォーマンスに及ばない時は何も言わないというか。ニコニコして、うんうんって言うんだけど。そういった意味では厳しいですよね」と振り返った。

 唐さんは1983年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞するなど、小説家としても活躍。大鶴も大学在学中に代表作「スプラッシュ」ですばる文学賞を受賞し鮮烈な小説家デビューを果たした。「いや、なかなか褒められてなくて。いつも、うれしそうな顔をしてるんだけど『俺にはまだまだかなわんぞ』というようなことをいつも言う人でしたね」と笑顔を見せた。

 唐さんの戯曲や小説の制作過程を明かし「書き直さないんですよね。書き始めたらその途中に戻ったり、消しゴムで消したりとかせず、ずっと終わりまで書き通す。全ての作品を」と驚きのエピソードを明かした。「僕なんかでは到達できないとこにあるってのは息子としても分かっていました。(自身は)今でもコラムを5年ぐらい書かせてもらってますが、いつも書き直して、書き直してますよ。父はちょっと神がかり的なものも持っていた感じがします」と偉大な背中をまぶしそうに振り返った。

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