杏が長編アニメ映画の声優に初挑戦
女優・杏(28)が、映画「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(5月公開)で、長編アニメーションの声優に初挑戦することが19日、分かった。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の娘で女浮世絵師の主人公・お栄の声を担当する。私生活では元日に俳優・東出昌大(26)と結婚し、人生の新たなスタートを切ったばかりの杏が、仕事面でも新たな挑戦に挑む。
映画「百日紅」は漫画家、江戸風俗研究家、文筆家として活躍し、2005年に死去した杉浦日向子さんの漫画「百日紅」が原作で、杏が声を担当するお栄が、父で師匠の北斎や妹、仲間たちと共に活発に生きる姿を、江戸の四季を通して描く浮世エンターテインメント作品だ。
監督は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(01年)「河童のクゥと夏休み」(07年)などで日本を代表するアニメ作家の1人となった原恵一氏(55)。コンテ段階から、歴史好きで風変わりな面白い女性という主人公の姿に合うことから、杏にお栄を演じてほしいとの構想を持っていた。
オファーを受けた杏も「声のお仕事に興味があり、いつか挑戦してみたいと思っていたところ、主演でしかも昔からファンだった杉浦日向子さんの作品で大変驚きました」と、出演を快諾した。
杏は映画「エクソダス:神と王」(30日公開)で日本語吹き替えを経験しているが、長編アニメの声優は初挑戦。お栄を「絵の天才的な能力が備わった一風変わった、ミステリアスで興味深い女性」と感じており、「さまざまな要素が盛り込まれた杉浦日向子さんの世界がそのまま映像化されます。軽妙酒脱な会話のやりとりも楽しみです」と意気込む。収録は今月末からを予定している。