たけしウルッ…談志さんの思い出話に「あの人には頭が上がんない」
【2011年11月27日付デイリースポーツ紙面より】
喉頭がんのため、21日に亡くなった落語家・立川談志さん(享年75)の弟子で、立川錦之助の名前を持つタレント・ビートたけし(64)が26日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜、後10・00)に生出演し、師匠の死を悼んだ。
たけしの目が潤んでいた。談志さんの足跡をたどった約10分のVTR中、懐かしさがこみ上げてきた。
「談志さんは本当はイライラしていたと思う。時代が古典(落語)に合わなくなってて、“天才”から“奇才”になってた。ものすごい人なのに立川談志をやらせてくれる時代じゃなかった」。
誰もが認める名人でありながら、どこまでも無頼派だった男の本音を代弁するかのようにまくし立てた。
昨年12月に放送された、たけしの深夜番組のために収録されたメッセージもオンエアされた。せき込む場面もあったが、「たけしの野郎に130いくら(万円)貸しがあるんだよ」などとジョークを連発し、最後を「じゃあな」と締めた。別れの言葉をかみしめた弟子は「あの人には頭が上がんない。ツービートのころに本当にほめてくれたんだよね」と寂しそうに振り返った。優しさも持ち合わせていた師匠だった。