元Vシネマ女優 “ プレーの行き過ぎ ” で傷害致死「記憶がなく分からない」
【2008年11月12日付デイリースポーツ紙面より】
東京都大田区の自宅マンションで交際相手だった無職藤家英樹さん=当時(53)=をナイフで刺して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた元Vシネマ女優・木村衣里被告(32)の初公判が11日、東京地裁で開かれ、検察側が「SMプレーの行き過ぎによるものだった」と指摘した。 鑑定医も2人にSM嗜好があると鑑定している。
木村被告は当初殺人容疑で逮捕されたが、その後「記憶がない」と供述。東京地検は精神鑑定を行い、刑事責任能力に問題はないと判断したが、1回しか刺していないこと、刺した後に傷口に接着剤を塗り、ふさごうとしたことなどから「殺意の認定が困難」として傷害致死罪で起訴していた。
木村被告は「記憶がなく分からないが、自分の意思で、大切な彼を傷つけることは絶対にない」と起訴事実を否認し、無罪を主張した。
検察側の冒頭陳述によると、2人は10年以上前に知り合い交際。木村被告は1月26日朝、自室で、同居していた藤家さんの背中を果物ナイフで1回刺し、死亡させた、としている。木村被告は5、6年前に芸能界を引退するまで、モデルやVシネ女優をしていた。