王監督“夫人の遺骨”引き換えに男が数百万円要求!「妻は心の中で生きている」

 【2003年12月23日付デイリースポーツ紙面より】

 ダイエー・王貞治監督(63)の妻恭子さんの遺骨が昨年12月、東京都目黒区碑文谷の円融寺にある王家の墓から盗まれた事件に絡み、球団側に遺骨と引き換えに現金を要求する電話がかかっていたことが22日、明らかになった。警視庁は遺骨盗難との関連を調べるとともに、脅迫の疑いもあるとみて捜査している。

 調べでは、ダイエーが日本シリーズで日本一となった10月27日以降、男の声で球団側に「遺骨を返してほしければ現金を払え」という脅迫電話があり、数百万円を要求した。男は王監督への取り次ぎも求めたが、球団側が拒否したという。

 警視庁は球団の関係者から事情を聴くなどして、電話の男が遺骨盗難に関係しているのか、事件に便乗しただけなのか調べている。

 恭子さんは2001年12月、胃がんのため死亡し円融寺に埋葬されたが、昨年12月21日、遺骨が骨つぼごとなくなっているのが見つかった。

 遺骨盗難をめぐっては、1993年に漫画家の長谷川町子さんや、旧最上恒産会長早坂太吉さんの妻の遺骨が盗まれる事件が発生、現金要求の脅迫状が送られてきたという例がある。

 今回の件に関し、警視庁は墳墓発掘の疑いで捜査しているが、これまで事件に絡み脅迫などはなく、犯人逮捕には至っていない。一報を受けた王監督は「相手からの接触を待つだけだが、(妻は)心の中で生きている。遺骨を盗むなんて、意図が分からないし、理解できない」と、複雑な表情で話した。

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