宇津井健「親友でした。つらい」 池内淳子さんの「お別れ会」で絶句

 【2010年11月5日デイリースポーツ】

 9月26日に肺腺がんのため76歳で死去した女優・池内淳子さんの「お別れ会」が77回目の誕生日となるはずだった4日、東京・帝国ホテルで開かれ、石井ふく子プロデューサー(84)、長山藍子(69)、宇津井健(79)、三浦友和(58)、天海祐希(43)ら友人や関係者600人に加え、ファン200人が最後の別れを告げた。45年にわたる付き合いで、池内さんを姉のように慕っていた長山は友人代表としてあいさつ。「私はまだ途方に暮れています」と涙を浮かべた。

 「おねえちゃん…。本当なら喜寿(77歳)のお祝いをしましょうと言っていたのに、こうしてお別れをしなきゃならないなんて…。私はまだ途方に暮れています」。1965年にドラマ「女と味噌汁」で共演以来、「藍子」「おねえちゃん」と呼び合い、姉妹のような関係だった長山は涙を浮かべ、柔らかな笑みをたたえた遺影に呼びかけた。

 コチョウランやバラなど約5000本の花で飾られた祭壇。池内さんの美しさとつややかさ、「日本のお母さん」と呼ばれた優しさが、柔らかい唇の曲線をモチーフに花々で表現された。大好きだった日本舞踊の扇子や、愛用の着物2着も飾られた。緑の和服は昨年天皇在位20周年の記念式典に着用したものだった。

 長山が最後に池内さんに会ったのは亡くなる1週間前の9月19日。池内さんは「長くかかりそうだけど、元気になるからね」と話し、長山が帰ろうとすると「よくない」と珍しくだだをこね、引き留めた。連絡を入れずに病室を訪れたが、それまでずっと眠っていた池内さんが目を覚ましたという。「奇跡のような時間でした」と振り返った。

 3年前に体調を崩した後に復帰、再び入院した際にも、心配をかけまいと病状を周囲にほとんど明かさなかった「気遣いの人」だった。

 50年来の付き合いで、「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ何度も夫婦役を演じた宇津井は「毎日舞台の開演前にお茶をたてて『だんなさま』と楽屋に持ってきてくれた。とにかく美しい方でした。外見も、動作も言葉も…何より心がキレイでした」と話し、「親友でした。つらい」と絶句。亡くなった後に初めて自宅を訪れたといい「調度品も食器も、いかにも池内さんのご趣味で…」と瞳を潤ませた。

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