ホイットニー・ヒューストン娘の死を巡り、恋人に40億円の支払い命令
ホイットニー・ヒューストンとボビー・ブラウンの娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンの死を巡り、恋人であったニック・ゴードンが遺族へ3600万ドル(約40億円)の支払いを命じられた。2か月前、半年間におよぶ意識不明の期間を経て2015年7月に他界した当時25歳だったボビー・クリスティーナの死に責任があったことを法的に認められたニックが、今回遺族に対してこの巨額を支払うことを裁判所から命じられた。
ニックはこの件に関して一切出廷しておらず、フルトン郡最高裁判所のベッドフォード判事はニックが2回とも出廷しなかったことを理由に、原告側の主張を全て認めるとし、当初は4000万ドル(約44億円)を求めていたボビー・クリスティーナの遺族に対する賠償金の支払いに同意した。
今回の民事訴訟では、ボビー・クリスティーナがニックとの激しい言い争いが原因で死亡したとされており、その中では中毒性物質の混合物をニックが注射したことで意識不明になったボビー・クリスティーナをニックが浴槽に入れたとし、ボビー・クリスティーナの命の代償として1500万ドル(約17億円)、この暴行による苦痛に対する1380万ドル(約15億円)、懲罰的損害賠償として25万ドル(約2800万円)、暴行に対して1370万ドル(約15億円)、盗まれた指輪などを含め、ボビー・クリスティーナの口座から奪われた金銭として約157万5000ドル(約1億7000万円)の支払い命令が下された。
父ボビー・ブラウンは今回の結果に満足しているとしたものの、今後刑事訴訟手続きを進めることを検察側に求めた。ボビーは出された声明文の中で「本日の法廷審理による結果に喜んでいます。ゴードン氏が今後娘の名前を中傷することやクリッシーの名前を使うことで利益を得ることがなくなったと思います」「最後に、私は検察局が身を乗り出し、ゴードン氏に対する刑事訴訟を始めることを必要とします。この遅れは私と家族たちにとってかなり懸念されています。ハワード検察官に迅速な対応を求めます」とコメントしている。
また、ボビー・クリスティーナの遺族側の弁護士は、今回裁判所から命じられた3600万ドルをニックから全額回収すると宣言している。
(BANG Media International)