「刑務所か」ブログ炎上の県議が自殺か
インターネットのブログに病院を「ここは刑務所か」と書き込み、批判が相次ぐ“炎上”状態となった岩手県議会の小泉光男県議(56)が同県一戸町で死亡しているのが25日、見つかった。県警二戸署は自殺の可能性があるとみて調べている。
小泉県議は自身が受診した県立病院で「241番の方」と番号で呼び出されたことに立腹し、今月5日のブログに「ここは刑務所か」と記述。また「会計をすっぽかして帰った」とも記した。
ネット上で「県議にふさわしくない」などと批判が広がり、小泉県議はブログを閉鎖。17日に記者会見を開いて「公人としての立場を忘れ、著しく思慮に欠けていた。治療費は払った。病院の慣行や歴史を考えず、不適切だった」と謝罪した。
ネット上の反応には「加速度的に(批判が)広まっていった」と戸惑いを見せ、「失敗を謙虚に反省し、岩手県議会にふさわしい議員になりたい」と語っていた。
達増拓也知事は25日の定例会見で「大変残念なことだと思う。冥福を祈りたい」と述べ、一戸町に住む小泉県議の母親(75)は取材に「いろいろあって参っていたと思う」と話した。
同署によると25日午前5時ごろ、一戸町平糠にある川岸で、倒れている小泉県議を、偶然通りがかったいとこが発見、警察に通報した。着衣に乱れはなく、目立った外傷もないという。
小泉県議は無所属。会社員を経て、2011年の県議選で初当選した。