ASKA奇行を栩内被告が赤裸々暴露
CHAGE and ASKAのASKA(56)と交際し、覚せい剤取締法違反(所持・使用)の罪に問われた栩内香澄美被告(37)の第3回公判が2日、東京地裁で行われた。弁護側による被告人質問では、ASKAが盗撮・盗聴防止のため、栩内被告の自宅の火災報知器をアルミホイルなどで覆っていた奇行が明らかに。また、検察側は、尿鑑定を行った科学捜査研究所の研究員を証人として出廷させ、尿にASKAの精液が混入した可能性を否定した。
先月27日に有罪が確定した「ASKA」の名前が、再び法廷に何度も鳴り響いた。
3時間以上に及んだ公判は、後半で弁護側からの被告人質問が行われた。栩内被告が「ASKAさん」と呼んでいたことから、これまで法廷内で使用されていた「宮崎被告」から改められた。
栩内被告は親しみを込めた呼び方で、愛人の奇行を暴露した。「盗聴や盗撮をものすごく気にして、自宅に探知機を持ちこんできた。リビングや廊下の天井にある火災報知器にアルミホイルや鉛の板をかぶせていた」と告白した。
ASKAは今年春ごろ、薬物を吸引する様子を盗撮されたビデオをもとに、暴力団員から脅迫されていた。それをきっかけに警戒を強めるようになったとみられるが、栩内被告は「理解ができなかったが、精神的ショックから統合失調症になったようだった」と話した。
ASKAが数年前に栩内被告にMDMAを飲ませようとしたことも告白。「かけらをもらって飲んだが、5分くらいで食べ物と一緒に吐いた」と話した。また、睡眠薬を飲んでろれつが回らなくなるASKAに、栩内被告が服用をやめるよう忠告していたという。さらに、栩内被告がピルを常用し、ASKAとの性行為で避妊具を使わなかったことなどまで赤裸々に告白した。
この日は、覚せい剤の陽性反応が出た尿鑑定を行った科捜研の研究員が証人として出廷。弁護側の「尿にASKAの精液が混入した」という主張に対し「精液では薬物の絶対量が少なく、検出される可能性はない」と否定した。次回公判は今月21日に行われる。