小保方氏 事情聴取されていた
STAP細胞問題の舞台となった理化学研究所(神戸市)の研究室から胚性幹細胞(ES細胞)が盗まれたとする窃盗容疑での告発を受け、兵庫県警がSTAP細胞論文著者の小保方晴子氏(32)から参考人として任意で事情を聴いていたことが18日、分かった。小保方氏の代理人、三木秀夫弁護士が認めた。県警によると、理研側から被害届は出ていない。関係者から事情を聴く一環とみられる。
三木弁護士は「日時と場所については控えたい」とした上で「私も立ち会い、小保方氏は落ち着いた様子で説明した」と話した。小保方氏は告発により自らに嫌疑がかかった点を否定したという。
告発状を提出した元研究者によると、告発状は小保方氏がSTAP論文共著者の若山照彦氏=現・山梨大教授=の研究室に在籍していた2011年4月以降、何者かがES細胞を盗んだとしている。
同弁護士は「ES細胞の持ち出しに小保方氏の関与が疑われているのは、13年に若山研究室が転居した際の保存用フリーザー整理作業。しかしその時既にSTAP細胞研究は終了している。持ち出されたとされるES細胞は小保方氏の研究に不要な、全く違うもの」とした。小保方氏については「現在も自宅療養中」と説明した。