野々村被告 記憶障害診断書提出せず
政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺罪などに問われている“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の公判が22日、神戸地裁で行われた。
野々村被告は、第2回公判でも「前回も申し上げたが病気で医師の診断を受けている」と記憶障害の可能性を主張。虚偽の収支報告書作成に関して「記憶が全くなく、(虚偽)書類を作成したのかすら分からない」と述べ、核心部分は「記憶にない」で貫き、被告人質問を終了した。
ただ、弁護側は前回予告していた「記憶障害の可能性」の診断書の提出をなぜか行わず、閉廷後に弁護人は「(証拠)請求してない。もう(証拠調べは)終わった」と、今後も提出しないことを示唆。理由を問われると「ご想像にお任せします」と苦笑いで語った。