沖縄県警は２１日、那覇空港で拳銃の実弾１発をショルダーバッグに隠し持っていたとして、銃刀法違反の疑いでロッテの新外国人、ヤマイコ・ナバーロ容疑者（２８）を現行犯逮捕した。

　県警によると２２日に取り調べを行い、２３日に那覇地検に送検する見通し。「ドミニカの自宅にあった実弾が、バッグに入っていたのに気付かなかった」と供述しているが、同容疑者が２日に羽田から石垣、１９日には那覇への移動時に、日本国内の空港を利用していることから入手経路を慎重に調べている。

　この日午後、ロッテの山室晋也球団社長がＱＶＣマリンフィールドで緊急会見。「ファンの皆さまの期待を裏切ることになり、この場を借りておわび申し上げたい」と深々と頭を下げた。

　２０１０年に同じドミニカ共和国出身で当時中日のネルソンが同様の事件を起こし３カ月の出場停止処分を受けたが、ロッテ球団として銃刀法について具体的に注意していなかったという。同社長は「警察の事情聴取が終わり、球団として事実確認を終えてから対応を考える」とし、今後の状況次第では厳しい処分も考えられる。

　ナバーロ容疑者は２０、２１日のオープン戦では２試合連続本塁打を放った。伊東監督は宮崎市内で「野球界にいいニュースがなかっただけに、また水を差すような形になって申し訳なく思っている。戦力として期待している選手の一人で残念」と話した。