関ジャニ横山が阪神大震災報道番組司会
アイドルグループ・関ジャニ∞の横山裕(33)が、自身も被災した阪神・淡路大震災をテーマとしたドキュメンタリー番組で司会を務めることが21日、分かった。来年1月17日に読売テレビで放送される、「阪神淡路大震災20年報道特別番組 キミに伝えたい」(関西ローカル、後0・54)で、横山にとっては初の報道番組での司会。自ら神戸で取材も行い、発生から20年を迎える震災への思いを新たにした。
20年を経ても、薄れることのない記憶…。関西を代表する存在となった関ジャニ∞・横山が、自ら神戸を駆け巡り、阪神大震災を乗り越えた地元の声を集めた。
95年の震災発生当時、横山は中学1年生で大阪府に在住。神戸に比べれば被害は小さかったが、「揺れは子供心にすごい強烈で、今でも忘れられない」という。「家の近くに仮設住宅ができて、(被災者が)何人かが転校してきました。自分の家でも、朝からものすごい悲鳴が聞こえて…」と振り返った。
発生から20年、当時を知らない若者も増えた中、震災を風化させてはいけないという思いは強い。「僕にできることは何なんやろと思って、若い子にも少しでも知ってもらうことが大事じゃないかと」という思いで、出演を快諾したという。
そんな横山が神戸の街を取材し、最も強く感じたのは「前に進む姿」だった。創業60年を超える、地元のソース会社社長にインタビューした際、「『震災が自分たちを強くしてくれた、挑戦するきっかけをくれたというのは間違いない』とおっしゃっていた。20年というのは、勇気を持たないといけない節目ではあるなと受け取りました」と語った。
2011年の東日本大震災後には被災地を訪問。「震災当時の話を聞かせてもらって、いたたまれなくなって泣いてしまった」という経験を持つ横山。1・17特番に向けて「犠牲になった方もたくさんいる中で、僕が伝えられることを伝えられたら」と強い意気込みを口にした。