スマスマ ナマ謝罪、視聴率31・2%
国民的アイドルグループ、SMAPが解散騒動を生謝罪した18日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」の平均視聴率が31・2%という高い数字を記録したことが19日、分かった。瞬間最高は37・2%。2015年に30%を超えた番組は「NHK紅白歌合戦」しかなく、解散騒動への注目度の高さを証明した。一方で、解散を否定する具体的な言葉がなかったことには波紋が広がっている。(数字はビデオリサーチ調べ。関東地区)
SMAPの緊急生謝罪に、多くの視聴者がくぎ付けとなった。
騒動ぼっ発から初めて5人がそろった18日のスマスマは平均視聴率31・2%をたたき出し、放送20年を迎えるスマスマの歴代4位を記録。稲垣吾郎(42)が道交法違反などで逮捕後、5カ月ぶりに復帰した2002年1月14日放送回の34・2%には及ばなかったが、歴代3位となる02年1月21日放送回の31・7%以来14年ぶりに30%台に乗せ、今年の視聴率1位に浮上した。
瞬間最高は37・2%。午後10時22分、出だしと締めを務めた木村拓哉(43)が最後に「ただ、前を見て進みたい」などとあいさつし、メンバーが頭を下げる場面だった。
国民的グループの存続表明に視聴者も反応した。フジテレビへの電話は500件(18日午後9時~11時)、ホームページの書き込みは5300件(18日午後9時~19日午前5時)に上った。
好結果にも、同局の反応は静かなものだった。通常とは異なる生放送を挟んでの高視聴率。同局関係者は「作り手としては複雑。祝勝ムードはなく粛々と受け止めています」。普段から放送している企画での数字向上に目を向けていた。
存続表明後の初収録は21日で、ゲストを迎えた歌を予定。「空中分解」と表現した分裂危機を乗り越えた5人が、どのようなハーモニーを奏で、“歌スマ”を作り上げていくのか注目される。