元阪急アニマルさん54歳、腎不全で死去

 阪急(現オリックス)でアニマルの登録名で活躍した元投手のブラッド・レスリーさんが腎不全のため、27日にロサンゼルス近郊のマリナデルレイで死去したと複数の米メディアが29日、報じた。54歳。米カリフォルニア州ターロック出身。

 アニマルは1986年から2年間阪急で抑えとして活躍した。

 85年、4位に終わった阪急は抑えの補強に着手。上田監督自ら渡米し、テストでアニマルを獲得した。登録名のアニマルは本人の「オレは野性児。背中の名前はアニマルにしてくれ」という希望を取り入れたもの。

 来日1年目のアニマルはひげ面に長髪という野性味あふれる外見に加えて、試合の最後を締めた際に見せる派手なパフォーマンスが野球ファンの人気を呼んだ。特に勝利の興奮を女房役の藤田捕手に“ぶつける”姿は当時、全盛だったフジテレビの「珍プレー好プレー」でも大きく取り上げられ話題を呼んだ。グラブで顔面を叩かれるため、藤田捕手は試合が終わってもマスクを外さなかったほど、激しいパフォーマンスだった。

 1年目こそ5勝3敗19セーブの好成績を挙げたが、2年目は球威が落ちわずか5セーブに終わりわずか2年で退団となった。通算60試合に登板し、7勝5敗24セーブ。

 引退後は亜仁丸の名前でタレントとしても活躍。CM出演や人気番組「風雲たけし城」で人気者になった。

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