「村八分」の山口冨士夫さん死去

 「ザ・ダイナマイツ」「村八分」などのロックバンドで活躍した名ギタリスト、山口冨士夫さんが14日午後9時30分、脳挫傷のため東京都福生市の病院で死去した。64歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日「お別れの会」を開く。喪主は同居している朝倉祐子(あさくら・ゆうこ)さん。

 15日午前8時48分、山口さんのブログに、ザ・ダイナマイツのベーシストで近年も音楽活動をともにしていた吉田博が「昨夜9時半、冨士夫は永眠しました。(中略)本当に残念でなりません」と、突然の訃報(ふほう)を書き込んだ。

 警視庁福生署によると山口さんは7月14日、福生市のJR福生駅前路上で米国人の男(32)に暴行され、頭を打って一時意識不明となった。男は傷害容疑で逮捕、起訴された。山口さんの事務所によると、タクシー待ちの際にトラブルに巻き込まれたという。

 山口さんは1967年、グループサウンズのザ・ダイナマイツでデビュー。69年の解散後に結成した伝説のロックバンド・村八分は、後進に大きな影響を与えた。80年代以降もバンド「裸のラリーズ」加入、バンド「TEARDROPS」結成、故忌野清志郎さんやシーナ&ザ・ロケッツらとの共演と活躍。昨年9月のブログで、2007年ごろから大病を患っていることを明かしていた。

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