オールナイトニッポンの高崎一郎氏死去
1967年に始まった深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」の初代パーソナリティーを務めた高崎一郎(たかさき・いちろう、本名俊威=としたけ)さんが10日午前3時38分、老衰のため死去していたことが15日、分かった。82歳。英国ロンドン生まれ。葬儀・告別式は近親者で営んだ。喪主は長女秀子(ひでこ)さん。後日、お別れの会を開く。
高崎さんは戦後、青山学院大学進学後、得意の英語を生かし、米南カルフォルニア大学に留学。帰国後の54年にプロデューサーとしてニッポン放送に入社した。「オールナイトニッポン」も企画段階から関わった。
その後は活躍の舞台をテレビに移し、69年にフジテレビのバラエティー番組「オールナイトフジ」の初代司会者を務め、83年から2003年までテレビ東京の情報番組「レディス4」のメーン司会として活躍した。
また、テレビを活用した通販事業にも着目し、三越専務(後に社長)の岡田茂氏とともに70年、テレビショッピングコーナーを含むフジテレビ「東京ホームジョッキー」を企画した。この功績で三越の顧問を務め、パシフィック音楽出版(現フジパシフィック音楽出版)の社長も務めた。