「タンゴの女王」藤沢嵐子さん死去
「タンゴの女王」として知られた歌手の藤沢嵐子(ふじさわ・らんこ、本名早川嵐子=はやかわ・らんこ)さんが22日午後10時54分、老衰のため新潟県長岡市の病院で死去したことが28日、分かった。88歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。
東京音楽学校(現東京芸大)を中退。1949年、後に結婚する早川真平さんの楽団「オルケスタ・ティピカ東京」に入り、タンゴを歌い始めた。53年に勉強のためにアルゼンチンに渡ると、現地でも大人気となった。
代表曲は「カミニート」「ロコへのバラード」「古い女友達」など。NHK紅白歌合戦には57年から5年連続で出場した。
ステージを遠ざかっていた時期が10年ほどあったが、80年に復帰。91年に完全に引退してからは長岡市で暮らしていた。