小林カツ代さん死去「レシピは永遠に」
テレビでも活躍した料理研究家・小林カツ代(こばやし・かつよ)さんが23日、多臓器不全のため死去していたことが28日、わかった。76歳。大阪市出身。葬儀は近親者のみで行っており、後日、お別れの会を開く。
小林さんは2005年夏、くも膜下出血で倒れた。療養中も「KATSUYOレシピ」というサイトで、自身の料理を紹介していた。同サイトはこの日、「みなさまへ」というタイトルで、「家族が見守る中、安らかに天国へと旅立ちました」と報告。小林さんが「私が死んじゃっても、私のレシピは永遠に残るのが嬉しい」と関係者に話していたことなどが明かされた。
小林さんは、結婚後に料理の勉強をはじめ、テレビのワイドショーへの投稿をきっかけに料理研究家へと転身。料理本の出版は200冊近くにのぼる。チャリティー目的で「神楽坂女声合唱団」を結成し、土井たか子社民党党首(当時)ら多くの著名人が参加した。
長男は料理研究家のケンタロウさん(41)で、12年2月にオートバイ事故で頭を骨折するなど重傷を負い、現在も療養をしている。