作・編曲家の松岡直也さんが死去
ピアニストで作・編曲家の松岡直也(まつおか・なおや)さんが29日午前10時22分、前立腺がんのため川崎市の病院で、家族にみとられて死去した。76歳。横浜市出身。通夜は3日、葬儀・告別式は4日に都内で、親族と音楽関係者で行う。喪主は妻照子(てるこ)さん。
関係者によると、がんが見つかったのは2001年。家族だけに知らされていた。入院はせず、毎月通院して治療を受けつつ音楽活動を続けてきた。今年3月下旬に発熱し、食欲もなかったため入院。そのまま退院できなかった。12年に音楽活動60周年を迎えてツアーを行い、13年3月の横浜が最後のライブになった。亡くなる直前まで曲作りに取り組んでいたという。
松岡さんは1952年に15歳でプロデビュー。ラテン・フュージョンの第一人者として1980年代にブームを起こした。歌謡界でも活躍し、1985年の日本レコード大賞を受賞した中森明菜の「ミ・アモーレ」を作・編曲。「黄色いサクランボ」「太陽がくれた季節」を編曲した。