R・アッテンボロー氏死去、90歳
英BBCによると、「ガンジー」(1982年)でアカデミー監督賞を受けた英映画監督で俳優のリチャード・アッテンボロー氏が24日、死去した。90歳だった。亡くなった場所や死因は不明だが、近年は高齢者施設に入っていた。
1923年英南部ケンブリッジ生まれ。映画俳優としては42年に「イン・ウィッチ・ウィ・サーブ」でデビューし「ブライトン・ロック」(47年)で注目された。「砲艦サンパブロ」(66年)「ドリトル先生不思議な旅」(67年)で2年連続ゴールデングローブ助演男優賞を獲得。「大脱走」(63年)「ジュラシック・パーク」(93年)などで印象的な脇役を演じた。
監督としては70年に「素晴らしき戦争」でデビュー。アカデミー賞で作品賞はじめ8部門を独占した「ガンジー」のほか「遠すぎた橋」(77年)「遠い夜明け」(87年)「チャーリー」(92年)「永遠の愛に生きて」(93年)など、現代史を多くテーマにした。
キャメロン英首相は「映画の偉人の一人」だったとたたえた。
2004年のスマトラ沖地震と大津波で長女、孫娘、義母を失った。映像プロデューサーで動物学者のデービッド・アッテンボロー氏(88)は弟。