龍虎さん逝く 旅番組、時代劇でも活躍
大相撲の元小結でタレントとしても活躍した龍虎(りゅうこ、本名・鈴木忠清=すずき・ただきよ)さんが29日に心筋梗塞のため静岡県掛川市内の病院で死去していたことが30日、分かった。73歳だった。
関係者によると、龍虎さんは、心筋梗塞で倒れ、都内の病院に救急搬送されたが、そのまま回復することなく息を引き取った。通夜、葬儀・告別式は未定という。
龍虎さんは、大相撲の力士として1957年初場所で花籠部屋から初土俵に上がった。小結まで昇進したが、アキレス腱断裂の大けがを負い、一時は幕下に転落したが、小結に再昇進した。
75年5月場所で引退、断髪式には、石原裕次郎さんらが駆けつけた。その後は親方を務めたが、廃業しタレントに転向。しこ名を芸名にして活動した。
「料理天国」での試食役、旅番組のリポーター役。時代劇「暴れん坊将軍」などでお茶の間の人気を博した。舞台にも数多く出演し、北島三郎の座長公演にも長年出演した。08年にクモ膜下出血で倒れたが、体調も回復し最近は健康食品のCMに出演。関係者に「またバラエティーや旅番組などに出演したい」と話し、自ら企画を立案していた矢先の急死となってしまった。