「不器用ですから」健さん“名語録”

 10日に83歳でこの世を去った名優高倉健さんの訃報は18日、日本中に衝撃と悲しみをもたらした。高倉さんが残した“名語録”を振り返る。

  ◇  ◇

 「死んでもらいます」(全共闘世代の共感を呼んだ「昭和残侠伝」の決めぜりふ)

 「スタッフや共演の方たちが寒い思いをしているのに、自分だけのんびりと火に当たっているわけにはいかない」(79年、吉永小百合との対談で)

 「自分、不器用ですから」(84年、日本生命CM)

 「言葉の問題がネックになるかもしれないが、いい映画を作ろうという気があれば何とかなる」(89年「ブラック・レイン」で)

 「顔にドーランを塗られた自分の顔を見てると、何か身を落としたっていう感じで涙が流れた。だからメークアップは今でも嫌だ」(90年、56年のデビュー当時を回顧)

 「大人になりたいと思ったことはない。男になりたいと思っていた」(96年、たばこ「LARK」CM)

 「まっすぐで、いいんじゃないですか」(01年、キリンビール「クラシックラガー」CM)

 「自分は日本の俳優では1番多く、皆さんのようなユニホームを着た俳優だと思います」(12年8月、富山刑務所を表敬訪問して受刑者を激励)

 「200何本という膨大な本数をやらせていただきましたけれども、ほとんどは前科者をやりました」「俳優養成所では『邪魔になるから見学して』と言われる落ちこぼれでした。『辛抱ばい』という母の言葉を胸に、多くの監督から刺激を受け、社会を知り世界を見ました」(13年の文化勲章授賞式で)

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