吉行あぐりさん死去、淳之介と和子の母
女優・吉行和子(79)の母で、NHK連続テレビ小説「あぐり」のヒロインのモデルとなった美容家、吉行あぐり(よしゆき・あぐり)さんが5日未明に肺炎のため死去していたことが10日、分かった。107歳。岡山市出身。すでに密葬を済ませた。作家の故淳之介さん、故理恵さんの母でもある。
15歳のとき、後に新興芸術派の小説家として活躍した故エイスケさんと結婚。淳之介さんを出産後、美容家の道に進み、都内に美容院を構えた。美容家の草分けとして活躍しながら、子育てに励んだ日々をつづった自叙伝「梅桃(ゆすらうめ)が実るとき」を発表。これを基に1997年に「あぐり」がドラマ化された。
長女の和子は「107歳まで元気に生きました。幾つもの時代幾つもの難事を乗り越えてきた、母は、呆れるぐらい、楽天的で、頑固ものでした」とコメントを発表した。