歌手・矢吹健さん死去していた
デビュー曲「あなたのブルース」が大ヒットし、1968年の第10回日本レコード大賞新人賞に輝いた歌手・矢吹健さんが今年1月19日に山梨県甲府市の自宅で死去していたことが1日、分かった。69歳だった。きょう2日発売の週刊女性が報じている。
この日、デイリースポーツの取材に応じた所属レコード会社の関係者によると、矢吹さんは過度の飲酒により糖尿病とアルコール依存症を患っていた。近年は長期入院するなど体調が思わしくなく、ステージに立つこともなかったという。
矢吹さんはもともと酒好きだったが、99年に一人息子が病院の医療ミスで死去し、2003年には妻が自殺。私生活で不幸が続き、次第に酒におぼれていったという。
99年に「あなたのブルース」などを新アレンジで収録したアルバムを発売したのが最後のリリース。作曲家としては、このアルバム発売直後に歌手・清水弘の「男松」を手掛けたのが最後の仕事となった。