TBS「アッコ-」BPO勧告を報告
TBSは22日、「アッコにおまかせ!」(日曜、前11・45)の放送終了後、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会から佐村河内守氏の作曲偽装問題を取り上げた昨年3月9日の放送内容が「名誉を毀損(きそん)する人権侵害があった」などとして再発防止に努めるよう、今月17日に勧告されたことを報告した。
通常の同番組の放送終了後、CM明けで国山ハセンアナウンサーが今回の経緯を説明。「番組では勧告を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組づくりに生かしてまいります」と頭を下げた。
佐村河内氏は同番組に対して「聴覚障害がないかのように扱われ、名誉を傷つけられた」と主張。TBSは「聴覚障害がないとは断定していない」と反論していた。
BPOは「番組は佐村河内氏が手話通訳を要する聴覚障害者であるかのように装い、会見に臨んだと伝えたとして、名誉を毀損する人権侵害があったと言わざるを得ない」と結論づけた。同時に、9人の委員のうち3人の委員は名誉毀損にはあたらないとする少数意見があったことも付け加えた。
BPOは放送倫理の上でも(1)事実をありのままに伝えること(2)専門性の高い情報を正確に伝えること(3)出演者への事前説明の努力(4)障害に触れる際の配慮、という4点において問題があったとして、再発防止に努めるようTBSに勧告したと説明した。