【七夕賞】タッチミー、柔らか仕上げ
「七夕賞・G3」(8日、福島)
悲願の初タイトルへ、関東2騎が好調をアピールだ。タッチミーノットは4日、美浦Wで馬任せの内容。数字以上の切れを見せ、仕上がりの良さを印象づけた。ダイワファルコンも同じく美浦Wで最終追い。意欲的な攻めを消化し、闘魂を注入した。一方、栗東ではトーセンラーが芝で自慢の瞬発力を披露。きさらぎ賞以来となるVへの最大の敵は雨となりそうだ。
鍛え上げられた肉体、抜群の集中力。決して派手さはなくとも、好調を伝えるには十分な最終追い切りだ。美浦Wに姿を現したタッチミーノットは、ゆったりとスタート。道中で他馬に絡まれる誤算があっても、全くリズムは乱れない。真正面を力強く見据えたまま、5F70秒1‐40秒3‐12秒7で駆け抜けた。
「先週はノリ(横山典)が乗って速い時計を出している。今週は控えめにしようと思っていた」と柴崎師は意図を説明する。1週前に同コースで長めから意欲的な追い切り(6F83秒2)を消化しており、既に仕上がりは十分過ぎるほど。「数字的には速くないけど、ラスト1Fの動きは良かったね」と目を細めた。
七夕賞2着、新潟記念4着と重賞Vにあと一歩届かなかった、昨夏以上の手応えがある。「常にいい状態で使ってきたけど、新潟記念は夏バテ気味だったかもしれない」と当時を振り返る。今夏は気候が涼しく、馬も元気いっぱい。「まあ涼しくて楽なのはウチの馬だけではないだろうけどね。いい感じでここまで来ることができたよ」と笑みをこぼす。
「オーナーに恩返しをしたい」‐。これがトレーナーの口癖だ。地方から再転入してきた10年春に預かった。その後、オーナーの吉田照哉氏はローテや調整方法に口を出すことなく厩舎サイドに一任。無理な使い方をせず、体質強化に努めながら素質開花の時を待った。「何とかタイトルをひとつ、取らせてあげたい」と思いを口にする。
「福島は初めてだけど、位置取りとかそういうことは乗り役が考えること。うまくやってくれると思う。今度こそという気持ちでいく」。今年の七夕賞こそは願いをかなえたい。
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