【プロキオンS】ファリダット、剛の末脚
「プロキオンS・G3」(8日、中京)
新天地で重賞タイトルを手にする。東西トレセンで追い切りが行われ、目下2連勝中のファリダットは4日、栗東DPではつらつとした動きを見せた。G1馬ビリーヴを母に持つ素質馬は7歳にしてダートで再ブレイク。勢いは止まらない。シルクフォーチュンも栗東CWで上がり重点ながら軽快なフットワーク。連覇に向けて条件は好転する。
オープン特別2連勝中のファリダットは佐藤哲を背に栗東DPへ。ヨドノエース(3歳未勝利)を2馬身追走してスタートした。道中は鞍上との呼吸をぴったりと合わせて緩やかにペースアップして進む。手応え十分に4角で僚馬の外に並びかけると、直線も一杯に攻める相手に対してこちらは馬なり。ゴール直前で一発のムチは飛んだが、終始、余裕を残して5F65秒8‐37秒5‐11秒0をマーク。シャープな伸びで2馬身先着を決めてフィニッシュした。
動きを見届けた松元師は不安を吹き飛ばす走りに納得顔だ。「前走後は硬さが抜け切れなかったので楽をさせた。それだけに先週はまだ息遣いが悪かったみたいだが、今週の動きは良かったね」とトーンは上がる。2週連続で騎乗した佐藤哲も「動きは良かったし、きょうの感じならいいレースができそう」とまずは合格点を与えた。
7歳でダートに活路を求め、4戦して〈2・1・0・1〉。前々走の栗東Sで3年7カ月ぶりの勝利を飾ると前走の天保山Sで2連勝。09年の安田記念でウオッカの3着など、G1級と言われ続けてきた素質馬が新天地で復活を遂げた。「調教の動き、感触だけはずばぬけている。ただ、最初に乗ったときは、スピードの乗りに無駄が多くて上手に走れていなかった。前走が自信になったのは間違いない。あのさばきはできないと思う」と鞍上は肌で成長を感じる。
3連勝で念願のタイトル奪取だ。「ストロングポイントと思っている軸足を考えると左回りの方が良さそう。56キロで使えるので切れ味を存分に生かせると思う」。中京に舞台は変わっても持ち味をそがれることがない。磨かれ続けてきた“宝石”が最高の輝きを放つ。
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