“来年のダービー候補”ネオウィズダム

 入厩したばかりの2歳馬とは思えない大物感を漂わせている。今年のダービー馬ディープブリランテを送り出した、矢作厩舎のネオウィズダム(牡、父ネオユニヴァース)だ。マイルG12勝のグランプリボスも手掛ける久保助手が担当し、北都では早くも“来年のダービー候補”との呼び声も高い。

 異父姉のフラゴリーネ(3歳500万下)は400キロ台と小柄だが、こちらは推定500キロの雄大な馬体の持ち主。「第一印象は“格好いい”やな。まだ子どもっぽいけど、今の時期の2歳馬としてはしっかりしているよ」。完成度の高さに、仕事人の声もはずむ。

 ゲート試験を2回目でパスし、1日の札幌ダートで一杯に追われ、5F70秒9‐41秒9‐13秒8をマーク。平凡な数字に「もっと速く感じたけどな」と首をかしげたが、「まだ遊んでいる部分もあるからね。無事にはきているし、本馬場(芝)で追ってピリッとすれば」と感触は悪くない。

 グランプリボスも札幌でデビュー。岩田とのコンビで2番手から快勝している。「全体的にフニャフニャだったけど、最終追い切りでむちゃくちゃ動いた。あれで走るのを確信した」と当時を振り返った。偉大な先輩の軌跡をたどり、来春を見据えたい。「馬っ気が強いけど、オンとオフの切り替えはできている。ネオの子だし、長いところを使っていきたいね」。初陣は内田博を迎えて、19日の札幌5R(芝1800メートル)を予定。雄大かつクレバーな走りに注目だ。

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