ＪＲＡは１６日午後、東京都港区の六本木事務所で経営委員会を行い、平成２５年度の事業計画案および収支予算案について議決されたことを発表した。今後、農林水産大臣の認可手続きを経たあと、正式に決定となる。

　来年度の総額予算は２兆３５１１億円余で本年度比１００・９％。今年は収支が比較的堅調に推移していることから平成１９年度予算以来、６年ぶりの増額となった。また重賞の１着賞金の減額はなく、逆に来年８０回目を迎えるダービーは５０００万円増で有馬記念と並ぶ２億円になる。

　その他の注目点は夏季２歳重賞において、上級挑戦に意欲のある馬の出走機会を拡大するとの観点から従来は認められていなかった未出走馬、未勝利馬の参戦が可能になる点（出走枠がある場合に限る）。これにより初勝利が重賞Ｖ、あるいは初陣が重賞となる馬が出現する可能性もある。