【フィリーズR】マンボ桜冠奪取へ自信

 「フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)

 3番人気のメイショウマンボがトライアル最終戦を制圧して重賞初制覇。代打騎乗の川田による絶妙なエスコートで、後続に1馬身1/4差をつける完勝を果たした。2着のナンシーシャイン、3着のティズトレメンダスまでが桜花賞(4月7日・阪神)の優先出走権を獲得。1番人気のサンブルエミューズは11着、2番人気のサウンドリアーナは7着に終わった。

 曇天の仁川でニューヒロインが鮮やかな末脚を見せつけた。ゴール板を真っ先に貫いたのは3番人気のメイショウマンボ。道中は中団に控えると、4角からスパート。直線で馬群を割って坂を力強く駆け上がり、初の重賞タイトルと桜色のチケットをもぎ取った。

 代打・川田が快音を響かせた。「もうちょっと前に行きたかったんですけど、流れ的にあの位置へ。でも、いいリズムで走れていました。上手に競馬ができていたし、トライアルとしてはいい勝ち方。自分は今回だけだが、本番も楽しみがあると思います」。武幸の騎乗停止に伴う乗り代わりだったが、エースコート役として最上の結果に満足そう。重賞Vは岩田の代打でジェンティルドンナに騎乗し、見事3冠へのバトンをつないだ昨春のオークス以来だ。「いつもいいときに乗せてもらっていますね」。鞍上の、ここ一番の勝負強さがキラリと光った。

 07年北九州記念(キョウワロアリング)以来の重賞制覇に、飯田明師も満面の笑みを浮かべる。「しまいは来る馬やからね。間を割って、よく伸びてくれたと思う」。祖母のメイショウアヤメはフィリーズレビューの前身となる4歳牝馬特別(98年)で2着。厩舎ゆかりの血統で果たしたリベンジVだった。「アヤメの血やね」とトレーナーは感慨深げに振り返った。

 本番は武幸との再タッグで悲願のG1制覇を狙う。「2400メートルは分からないが、2000メートルまでなら距離も大丈夫だろう」と指揮官は自信たっぷり。混迷深める桜の舞台へ、勢いに乗って主役の座を奪いに出る。

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