【ドバイSC】ジェンティル完璧デモ
「ドバイシーマクラシック・G1」(30日、UAEメイダン)
完璧と言える国内最終デモだった。22日にいよいよ出国するジェンティルドンナは20日朝、栗東坂路で4F55秒5‐40秒5‐13秒1をマーク。想定通りの時計、そして満足のいく動きに石坂師は納得の笑みを浮かべた。
「予定通り。時計的にも大体思っていた通りだった。最大の心配事は輸送をうまくこなせるかどうかだが、今の状態で持っていければ必ず走ってくれるんじゃないかと思います」と、注目される海外初戦へ向けて、意気込みを新たにした。
国内での調整はリラックスさせることに重点を置いてきた。そのため先週に実質的な最終追い切りを完了し、この日はソフトタッチに。騎乗した井上助手は「スーッと上がってきた。ここまでは順調。そんなにテンションも上がっていないよ」と、ジェンティルの落ち着き払った姿に安堵(あんど)感を漂わせた。
今のところ、現地で速い追い切りを課すつもりはない。「もう仕上がっていると思うし、そんなにやらなくていいでしょう。先週で480キロ(前走のジャパンCが460キロ)くらい。あとは輸送で大きく減らなければ」と同助手。無事に海を渡ることができれば、おのずと結果はついてくる。