【京都新聞杯】キズナV堂々ダービーへ
「京都新聞杯・G2」(4日、京都)
世代の頂点を視界に入れた。キズナが毎日杯に続いて重賞を連勝。大目標のダービー(26日・東京)へ弾みをつけた。
圧倒的な強さだ。スタートで後手を踏み、最後方のポジションだったが、直線は大外から強烈な伸びを見せた。並ぶ間もなく前をかわし、最後は手綱を押さえてゴール板を駆け抜けた。武豊は「ゲートで待たされるのは嫌みたい(笑)。中で体勢を悪くしたけど、この馬のリズムで、と思っていた。前が残る馬場だったけど、ゴーサインを出すとさすがの切れ。やはり強いですね。いいレースができた」と満足げに振り返った。
佐々木師は「強いわ!」と何度も口にし「2200メートルを走ってもケロッとしている。今回は心臓が85点と言っていたけど、本番は100点になると思う。次元が違うね」と目尻を下げた。
ダービー最多の4勝を誇る名手は「学習能力が高いし、東京は合うと思う。今日も300メートルしか走っていないから、前走よりもレース後の疲労はないと思う」と5勝目に手応えをつかむ。レース後、凱旋門賞(10月6日・ロンシャン)に登録することが決定。素質豊かなディープ産駒が上昇気流に乗った。