【エプソムC】クラレント府中で暴れる
「エプソムC・G3」(9日、東京)
G1除外のうっぷん晴らしの美酒といきたい。得意の府中でクラレントが大暴れを狙う。
快活な動きが目下の出来を物語る。5月30日の1週前追い切りは栗東坂路へ。リズミカルなフットワークを繰り出し、たたき出したタイムは4F51秒8‐38秒1‐12秒7。この日の一番時計だった。「以前より調教で動くようになった」と橋口師は目を細める。休み明けで臨んだ前走のマイラーズCは8着に敗れたが、ひと叩きで型通りに気配は上昇。「馬体は充実している」と仕上がりの良さを強調した。
今春の大目標としていた安田記念は出走決定賞金順により除外に。昨秋のマイルCSに続く次点で出走がかなわなかった。以前の夏競馬スタートから、クラス再編成が前倒しされた影響をモロに受けた格好だが、落ち込んでばかりもいられない。「ペースによっては掛かる心配もあるが、千八でも十分にやれると思うよ。東京コースとの相性を信頼したいね」と指揮官は穏やかな表情で意気込みを語る。
重賞3勝のうち2勝が府中でのもの。得意とする舞台で実力を改めてアピールして、きっちりと賞金を加算する腹づもりだ。