【競輪】一宮競輪廃止を正式決定
愛知県一宮市の谷一夫市長は3日、業績低迷が続く市営一宮競輪場について「売上高の減少傾向に歯止めがかからない」として来年3月末で廃止すると発表した。戦後、愛知、岐阜、三重の東海3県で競輪場が廃止されるのは初めて。
市によると、一宮競輪場は1991年度をピークに売り上げが減少。近年でも2009年度と10年度に単年度赤字に。11年度は黒字となったが、12年度は再び赤字を計上した。
従業員の削減などに努めたが、経営改善にはつながらず、過去の収益分に当たる繰越金を取り崩して赤字を補てんしていた。従業員の退職金も繰越金で確保できるとしている。跡地の活用方法は今後、検討するという。
一宮競輪場は50年に開設。愛知県西部の自治体でつくる競輪組合による運営の後、00年度から一宮市が単独で運営してきた。