【帝王賞】タルマエ交流G1連勝
「帝王賞・交流G1」(26日、大井)
5連勝でタルマエが頂上決戦に断‐。激しく雨が降り続いた中で、ダート界の一線級12頭が出走し、2000メートルに上半期ダート王の座をかけて激突。好位から伸びた3番人気のホッコータルマエが、2分3秒0のタイムで交流G1連勝を決めた。
JRA勢6頭全てがG1・交流G1馬という、近年まれにみる超ハイレベルとなった雨中の頂上決戦は、4歳馬ホッコータルマエが勢いで圧倒した。怒とうの5連勝で交流G1連勝。新たなダート王の称号をもぎ取った。
「強かったですね」と引き上げてきた幸は相棒をたたえた。内枠からワンダーアキュートが先手を取ると、道中は5番手の外めをキープ。直線では逃げ粘るワンダーに1番人気のニホンピロアワーズが迫る。そして、その外から一気に襲いかかった。「いったん抜けたところでニホンピロがまた差してきたが、こちらもまだ余裕があった。この馬場も上手に走ってくれたし、一戦ごとに力をつけてますね」と相棒の強さに目尻を下げた。
西浦師も驚きの表情を隠せない。「ここへ向けてしっかりと鍛えてきたし、前走で体が減っていたので、きょうのプラス体重(12キロ)は予定通り。精神面での成長が大きいね」と目を細めた。
「これで安心して、秋はG1路線を歩いていける。最大目標はジャパンCダート(12月1日・阪神)になる」として、今夏は放牧に出て英気を養う。「レースを使うたびに強くなっているし、まだまだ伸びしろがあるよ」。さらなる高みへ、期待を膨らませていた。