【関屋記念】レッドスパーダ返り咲き
「関屋記念・G3」(11日、新潟)
サマーマイルシリーズの第2戦は、2番手から抜け出した4番人気レッドスパーダが、約3年半ぶりとなる重賞制覇を決めた。藤沢和師は01年、02年のマグナーテンに続き3度目のV。JRA重賞は87勝目で、橋口師に並ぶ現役トップタイとなった。2着は大外を猛追した1番人気のジャスタウェイ、3着は3番人気のレオアクティブ。シリーズ初戦の中京記念を制したフラガラッハは10着に敗れている。
659メートルの日本一長い直線も何のその。2番手から早めに抜け出したレッドスパーダが後続の追撃を振り切り、10年1月の東京新聞杯以来となる3年6カ月ぶりの重賞制覇を決めた。「外から速い馬がいたので、自分のリズムで道中は2番手を追走。直線が長いので追い出しを我慢したが、最後までよく頑張ってくれた」。北村宏は笑顔で汗を拭いながら、パートナーの奮闘をたたえた。
週末に日本列島を襲った猛暑。40度を超えた地域もあったほどで当然、バテるのは人間だけはない。スパーダも一時は万全とは言えない状態だった。「正直なところこの暑さでどうなるかと思った」。北村宏は土曜に函館で騎乗したあと、すぐさま新潟へ移動。レース当日の日曜朝の乗り運動に騎乗して感触を確かめた。「スタッフが努力してくれたので何とか持ち直してくれた」と胸をなで下ろす。ライバルだけではなく、酷暑にも勝って手にした勝利だ。
マグナーテンで01、02年の関屋記念を制しており、3度目のVとなった藤沢和師は「大きな馬で夏場は強くないのに、よく頑張ってくれた」とねぎらいのコメント。函館で期待馬キミノナハセンターがデビュー(3着)した経緯もあったが、連覇時に新潟へ出向かず勝利したゲンを担ぎ、今回も姿を見せなかった。この勝利でJRA重賞は87勝目。橋口師と並んで現役トップタイとなった。
現役唯一の1000勝トレーナーが手掛けた傑作の一頭、タイキシャトルを父に持つ7歳馬は今回がまだ20戦目。3度の長期休養を経験しながらも、連勝で再び重賞ウイナーに返り咲いた。次戦は毎日王冠(10月6日・東京)へ。「年齢の割に数を使っていない。このまま順調にいってほしい」と北村宏はさらなる飛躍を期待する。猛暑の中、ベテラン馬が勢いを取り戻した。
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