【菊花賞】ダービーフィズ一気頂点へ
「菊花賞・G1」(20日、京都)
本格化ムード漂う素質馬が牡馬クラシックのラスト1冠を虎視たんたんと狙っている。セントライト記念で2着に入り、大舞台に駒を進めるダービーフィズの伯父は同じく3歳の夏~秋に急成長した小島太厩舎の01年菊花賞馬マンハッタンカフェ。デビュー時から期待の寄せられていた逸材が、一気に頂点へ駆け上がる構えだ。
生まれ持った素質に体が追いつき、いざ菊の舞台へ。厩舎ゆかりの良血馬ダービーフィズが、ラスト1冠に間に合った。「デビュー戦(2着)から資質の高さは見せていたけど、全体的にまだ甘かった。今はうんと良くなってきたよ」と小島太師からは自然と笑みが漏れてくる。
春は弥生賞7着、青葉賞12着。重賞では掲示板にすら手が届かなかった。緩さの残る肉体面に加え、気持ちにも前向きさが欠けていたという。「春は一生懸命走っていない感じだった」。最後まで気持ちを切らすことなく、2着に好走したセントライト記念に陣営は成長を実感した。
トレーナーが姿を重ね合わせるのはダービーフィズの伯父にあたるマンハッタンカフェだ。春先は体質が弱く結果を残せなかったものの、秋に本格化して01年菊花賞↓有馬記念を連覇した。「あの馬もセントライト記念4着からだったな」とニヤリ。前哨戦で敗れていようとも、充実度次第では反撃が可能な一戦であることを知っている。
本格化ムードとともに迎える菊花賞。「1頭化け物みたいな馬がいるだろ」とエピファネイアを持ち上げたが、瞳は輝きを失っていない。「長距離はいいよ。夢中になり過ぎる面がないから。最大の武器だな」と適性には絶対的な自信を持つ。
15日朝は美浦坂路を1本。「輸送もあるから先週で仕上げた。現状をキープするだけで十分」と態勢は既に万全だ。遅れてきた良血馬が伯父と同様に菊で大輪を咲かせる。
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