【天皇賞】ジェンティル石坂師V宣言

 天皇賞は“1強”!?稀代の女傑・ジェンティルドンナ
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 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 文句なしの最終デモだ。ジェンティルドンナは23日、栗東坂路で単走追い。パワフルな走りでラスト1F12秒5をマークした。4カ月ぶりの実戦だが、態勢は万全。メンバー唯一の牝馬が強豪牡馬を蹴散らす。

 ひと回り大きくなった体を揺らし、チップをかき込む。ジェンティルドンナが栗東坂路を力強く駆け上がった。牝馬の仕上げのセオリー通り1週前にしっかり負荷をかけ、この日の追い切りは余力残し。それでも楽々と4F53秒7をマークした。

 井上助手を背に単走追い。テンからスムーズに折り合い、後半2Fを過ぎると加速する。手綱を押して気合をつけ、ラスト1Fは12秒5でフィニッシュ。石坂師は「軽くならない程度で、そこそこはやっておいての指示。思惑通りです」と満足そうにうなずいた。

 緩んだ馬場に泣き、折り合いも欠いた宝塚記念(3着)については「だいぶ前の話。振り返りたくない」。顔をしかめ、悔しさをにじませる指揮官。胸中にあるのは気持ちを切り替えての秋全勝だ。

 ぶっつけで天皇賞・秋、そして連覇がかかるジャパンC(11月24日・東京)というローテーションは当初の予定通り。ノーザンファームしがらきでの夏休みを2カ月にとどめ、8月下旬には帰厩。500キロ前後までふくらんだ体を豊富な運動量で絞った。「今までの休み明けの中でも一番乗り込めて、能力を出せる状態にもってこれた」と出来に太鼓判を押す。「ジェンティルドンナがどんなに強いか、いい走りをお見せすることができそうです」とV宣言も飛び出した。

 この春未勝利に終わった昨年の年度代表馬が2戦2勝(12年オークス、同年ジャパンC)の府中でうっぷんを晴らす。

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