【JC】ジェンティルとムーアが初合体
「ジャパンC・G1」(24日、東京)
注目の初合体だ。新コンビを組むムーアを背に13日、ジェンティルドンナは栗東坂路へ。先行するゼンノコンゴウ(3歳500万下)と併せて、しまい重点に追われた。
僚馬に騎乗した井上助手が、ラスト2Fから何度も右後方を振り返る。「なかなか来なかったので心配になった」と同助手。だが、ファーストコンタクトとは思えぬほど、名手と名馬は泰然自若。慌てることなく、残り1Fからハンドライドで軽くゴーサインを送ると、僚馬との差はみるみる縮まる。最後は鼻面を並べてゴール板を通過した。
4F53秒8‐39秒6‐13秒0。石坂師は「“ゴール前で抜けるような感じで”と指示。イメージ通りだった」と内容に納得顔。鞍上も「強い運動は求められていなかったが、反応は良かった。頭のいい馬だね」と満足げにうなずいた。名手に課せられた命題は“V”の一点。「騎乗依頼をいただいてすごくうれしかった。去年、勝っている馬。うまく乗れたら」。“鉄仮面”と呼ばれるクールな表情の中に、確かな自信がうかがえた。