「朝日ＣＣ・Ｇ３」（７日、阪神）

　機敏な動きに上昇気配が伝わる。マイネルラクリマは４日の美浦Ｗで、４Ｆ５３秒４‐３８秒８‐１１秒８。ビシビシと意欲的に追われた前走時の最終リハとは違い、しまい重点に流したのは既に仕上がり切っている証拠だろう。「先週末もやっているからこれで十分。動きはいい。１回使った上積みはある」と上原師は満足げにうなずいた。

　夏場の疲れをじっくりと癒やし、３カ月ぶりで迎えた福島記念で２着。僚馬ダイワファルコンにこそ敗れはしたが、５８キロを背負いながらの好走は負けて強しを印象付けた。今回もハンデは５８キロに据え置きだが、「まあ、どうにもならないことだから」と泰然自若だ。休み明けの前走とは出来が違うからこそ、動じることはない。

　初の阪神コースにも「どこでも走るから大丈夫」と余裕の表情を見せる。Ｇ１級が不在なら、きっちりと３つ目のタイトルを頂くだけだ。