【阪神JF】リヴェール無敗で2歳女王
「阪神JF・G1」(8日、阪神)
5番人気のレッドリヴェールが激しい競り合いを制し、デビューから3戦3勝で2歳女王に輝いた。無敗の戴冠は11年のジョワドヴィーヴル以来、9頭目。鞍上の戸崎圭は今春のJRA移籍後、初のG1勝利となった。1番人気のハープスターは2着、8番人気のフォーエバーモアが3着。2番人気のホウライアキコは直線伸びず7着に敗れた。
レッドリヴェールは先に抜け出したフォーエバーモアに襲いかかる。わずかに前に出た瞬間、その2頭の間を突き、ハープスターが猛追してきた。無敗馬同士の長い写真判定は、レッドリヴェールに軍配が上がった。410キロ台の小さな体をいっぱいに使っての鼻差の勝利だった。
「ゲートの中でも集中していて、僕に不安を与えないようにしてくれて。あとは、自分が慌てないように乗るだけでした」。戸崎圭にとってG1制覇は11年の安田記念(リアルインパクト)以来。JRA移籍後では初めて。それだけに、検量室にあるホワイトボードの1着の欄に、8という馬番が記入された時は「しびれるくらい、興奮するくらいうれしかったです」と頬を緩めた。
好スタートから、無理せず中団につけてスパートのタイミングを待った。直線では「蛯名さんの(フォーエバーモア)をかわして勝ったと思ったら、内から何か来てて」と苦笑する。
レッドリヴェールを担当するのは、同じステイゴールド産駒のゴールドシップも手掛ける今浪厩務員。「この体で、勝つんだからすごい。体が増えてくればもっとやれる。ステイゴールド(の子ども)はこれからだよ」と、満面の笑みで来春を見据えている。
今後について、香港でネット観戦をしていた須貝師は「桜花賞の前に叩くかどうかも含め、様子を見て、オーナーと相談してからですね」。一回り体が成長してくれば、無敗のクラシックホース誕生も夢ではない。