91年有馬で番狂わせVダイユウサク死す
91年の有馬記念で世紀の番狂わせを演じたダイユウサク(牡)が8日夕方、老衰のため余生を過ごしていた北海道浦河のうらかわ優駿ビレッジAERUで死亡した。28歳だった。
88年に栗東・内藤繁春厩舎からデビュー。91年の京都金杯で重賞初Vを決めた。熊沢が騎乗し、15頭立て14番人気で出走した91年の有馬記念では、ゴール前の強襲で断然人気のメジロマックイーンを内から差し切り。競馬史に残る大波乱を演出し、実況の“アッと驚くダイユウサク!”のフレーズとともに強烈なインパクトを与えた。
その後は6戦未勝利のまま、通算成績38戦11勝で引退(重賞2勝)。種牡馬となったが、目立った産駒を輩出できず、98年に引退後は功労馬として余生を過ごしていた。AERUの乗馬スタッフ・太田篤志さんは「放牧中に倒れているのが発見されました。静かに眠るように逝きましたし、年齢的にも大往生だったと思います」と静かに話した。