【弥生賞】2着オンリー魅せた鬼脚!
「弥生賞・G2」(9日、中山)
ワンアンドオンリーは大外から猛然と追い込んだが、わずかに鼻差届かず2着に終わった。
プラス10キロの馬体で臨んだ今季初戦。前半は1番人気のトゥザワールドを前に見ながら10番手を追走。3角過ぎで反応が鈍ったが、鞍上の叱咤に応えて直線では一気に加速。ダイナミックなフォームで急坂を駆け上がり、メンバー最速の上がり3F35秒5の末脚で猛追した。
重賞連勝はならなかったが、収穫はあった。横山典が「仕方ない。きょうは負けたけど、まだ良くなる馬。次はきっちり。先は明るいと思うよ」と前を向けば、橋口師も「勝負には負けたが、競馬的には勝った内容だった。悔しいけど、あれだけの脚を使えたんだからね。プラス体重も想定内。理想的な体になってきたよ」とうなずいた。
指揮官は悲願のダービー制覇を夢見るが、まずはその前に1冠奪取を狙う。「大いに楽しみになったよ」。クラシック戦線に向けて確かな手応えをつかんだ。