【QE2C】エピファはじけず完敗4着

 「クイーンエリザベス2世C・香港G1」(27日、シャティン)

 05年にアメリカンオークスを制した母シーザリオとの親子海外G1制覇はならなかった。昨年の菊花賞馬で、初めて海を渡ったエピファネイアは4着に敗退。好位を上々の手応えで追走したが、直線で追われてからの反応は鈍く、はじけずじまいだった。なお、勝ったのは地元の香港ダービー馬・デザインズオンローム。アンコイルドは直線で失速し10着に敗れた。

 期待に応えられなかった。単勝2番人気に支持されたエピファネイアは4着に完敗。「イメージしていた何通りかのうちの1つだった。僕としては、攻めて勝ちに行った結果だから」と、福永は自分を納得させるように言葉を紡いだ。

 スタート後は少し促して4番手の外につけた。向正面から行きたがる相棒をなだめつつ、4角を回って直線へ。じりじりとは伸びていたが、上位馬の脚勢には及ばず、馬群に沈んで行った。「少しハミをかんでいたけど、想定内。壁をつくれればベストだったかもしれないが、流れもありますからね。悪くない競馬ができたけど、結果が出なかった。そのあたりは自分の考えと違ったということ」と淡々と振り返った。

 母は05年のアメリカンオークスを制したシーザリオ。日本調教馬初となる母子海外G1制覇はお預けとなったが「初の海外でも動じることなく走っていた。きょうが最後ではないので」と母の背中も知る鞍上は前を向く。

 12年のルーラーシップに続くVを目指した角居師は眉をしかめつつ「この馬にとっていい経験になりました。今後については決まっていませんが、とりあえず30日に帰国する予定です」と話した。これが世界の壁とは思わない。ひと回り大きくなった姿を、改めてファンにアピールするつもりだ。

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス