【天皇賞】キズナ 現役最強証明だ!
「天皇賞・春・G1」(5月4日、京都)
ダービー馬は強かった。復帰戦の大阪杯では2番人気に甘んじたキズナだが、終わってみれば文句なしの完勝劇。ダービー勝利時より20キロ増と馬体もたくましくなり、進化した姿を見せつけた。
始動戦で最高のスタートを切ったが、佐々木師も武豊も、ただ一点、不満があった。「なんで1番人気じゃなかったのかな」。エピファネイアに1番人気を譲ったことが、どうにも納得がいかなかったのだろう。これはオルフェーヴル引退後、日本の競馬界を背負っていくという自負があるからこその思いだ。
勝利後も順調そのもの。23日の1週前追い切りでは武豊を背に、ダイナミックな動きを披露し、「変わらないのが何より。1回使ったから前回よりは心配の材料が少ないですよね」と名手を喜ばせた。
「さすがに今度は1番人気かな?秋に(凱旋門賞という)大きな目標もあるんで、そこまで勝ち続けていきたいですよね」と主戦は力を込める。1番人気が7連敗中という春の盾だが、堂々と現役最強を証明してみせる。