【天皇賞】フェイム、スタミナ勝負だ
「天皇賞・春・G1」(5月4日、京都)
骨折から復活を遂げたフェイムゲームが春の古馬頂上決戦に挑む。前走のダイヤモンドSを制し、あらためて能力の高さを示した。舞台は淀の長距離戦。キズナと同世代のスタミナ自慢が、大駆けを狙う。
フェイムゲームが満を持してのG1挑戦だ。前走のダイヤモンドSで二度目の重賞制覇。宗像師は「もともと距離は長い方がいいと思っていた。前走もいい内容だったし、本当に楽しみです」と目を輝かせた。
見事な復活勝利だった。徐々に調子を取り戻し、迎えた前走は1番人気に支持された。後方で折り合いに専念し、直線では抜群の伸び脚を披露した。横綱相撲で快勝し、陣営は天皇賞・春への挑戦を即決した。
レース後は放牧へ。「牧場でもしっかり乗り込んでいた。毛づやがいいし、いい流れできています」と宗像師。23日の美浦Wでの1週前追い切りでは、格下の僚馬ガチバトル(4歳1600万下)を相手に力強い走りを見せた。ここまでは全て計算通りだ。
半兄バランスオブゲームは02年弥生賞、セントライト記念など重賞7勝を挙げた。血統背景も魅力十分だ。「今回は初めてのコースだし、輸送と環境の変化がどうか。まだ4歳馬なんで」とは言うものの、不安より期待の方が大きいのは間違いない。一線級相手に果敢にアタックする。