【天皇賞】ゴールドシップ超絶リハ
「天皇賞(春)・G1」(4日、京都)
5度目のG1制覇を狙うゴールドシップは4月30日、新コンビのウィリアムズが騎乗し、栗東坂路で併走先着。力強い走りで好仕上がりをアピールした。1番人気で5着に敗れた昨年の雪辱へ態勢を整えた。ウインバリアシオンは栗東CWの3頭併せで最先着。悲願のG1奪取へ陣営は意欲満々だ。
熱望していたコンビ結成がかなったオーストラリアの名手が、ゴールドシップの背中を堪能した。29日に日本に来たばかりのウィリアムズが、あこがれだったゴールドシップに騎乗し栗東坂路でファーストコンタクト。想像していた通りの乗り味に、感嘆の声を漏らした。
「この馬に乗ることができて光栄です。外から見ていて日本で1、2を争う馬だと思っていました。初めてだったので、どういう馬かを知ることに重きを置きましたが、スピードがなかなか衰えず、追いだしてからの反応も良かった。大満足です」と絶賛の言葉を並べた。
追い切りはショウナンマオ(5歳1000万下)との併せ馬。残り1Fで並び掛けると、鞍上のゴーサインに反応して、前へ飛び出た。右ムチが飛ぶごとに、チップを強く蹴り上げて、ラストは2馬身半先着。タイムは53秒3‐38秒5‐12秒8と、重い馬場を考慮すれば優れた数字だ。須貝師は「リラックスしている中でも時計が出ている。状態がいいのだろうね」と納得の笑みを浮かべた。
ウィリアムズは以前から「ゴールドシップに乗りたい」と陣営に直訴しており、昨秋には同馬のぬいぐるみを購入したほど強い思い入れがある。その熱意が通じた形での初騎乗。それだけに結果に対するこだわりも強い。
「すごく状態はいいし、いい感触を持ってレースに臨める」。初コンビとは思えないほどの絶大な信頼感。剛腕が芦毛の怪物とともに春の頂上決戦に挑む。